20年以上のベテラン 字幕翻訳者 【1.忙しい日】
1.忙しい日
11時30分 起床。
テレビのニュースを見ながら朝食(ヨーグルト、サラダ、パン、紅茶)
朝食の後片づけなどの家事。
13時00分 翻訳開始。
16時00分 コンビニに買い物&昼食。
16時45分 翻訳を再開。
22時00分 夕飯&休憩(テレビのニュースを見ながら。)
23時30分 翻訳再開。
04時30分 就寝準備(入浴など)。
06時00分 就寝。
内容
朝11時半起床。低血圧なので、すぐに活動できない。ニュースを見ながら、朝食を食べ、頭が覚醒するのを待つ。朝食は必ずしっかりとる。忙しい時(コメンタリーの翻訳や最後の頑張りの時など)は、昼食も夕飯も不規則になり、コンビニの総菜に頼りがち。せめて朝だけでも、サラダや果物などできちんとビタミンCを補給したい。これが唯一の健康法…。お風呂掃除など最低限の家事(洗濯や掃除は、締め切り直前にしなくてもいいように、余裕があるうちに済ませおく)をこなした後、仕事開始。まず前日(前夜?)の翻訳を手直ししたり、セリフの尺(長さ)をストップウォッチで計ったりしてから、翻訳に着手。3時間ほどすると、小腹も空いてくるし、一日中家にいると息がつまってくるので、コンビニへ食料の買い出しに行き、昼食をとる。それからまた翻訳を再開。冬などは日が暮れ始めるが、ここからが一番集中力が高まる時間、お仕事の「プライム・タイム」だ。普通は10時頃まで仕事をするが、本当に乗ってる時は11~12時までズレ込んだりする。体に悪いと思いつつも夕飯はどんどん遅くなる。夕飯の後は睡魔との戦い!降参して30分ほど仮眠することもある。20~30代のころは、真夜中は一段と冴えたものだが、最近は寄る年波に勝てないと痛感。それでも朝方になると妙に目が冴えてきて、最後の力を振り絞る。朝の6時に寝られればいい方で、締め切り直前ともなると朝の7~8時まで頑張る。最後は体力勝負だ。
≪本日の振り返り≫
・急がば回れ。
最後のラストスパートでは睡眠時間も減るので、頭の働きも悪くなり、いいアイデアがなかなか浮かばない。そんな時は思いきって机から離れ、入浴、買い物&散歩、仮眠などした方が、その後の仕事もはかどるし、自分の翻訳も客観的に見直せるのだが、テンパッてる時はその決断ができない。気が急いて、「もう少し、もう少し知恵を絞らなくては…」と考え込み、むなしく時間が過ぎていく。こういう時こそ「急がば回れ」。タイミングよく気分転換の時間を取り入れた方が、スッキリした頭で効率よく仕事を続けられる。気持ちの切り替えが大切だ。まだまだ修行中が足りないな。




