インタビュー 前回字幕翻訳コンクール最優秀者坂井大剛さん
(1)字幕翻訳コンクール ドキュメンタリー優秀賞受賞後、初仕事はいかがでしたか?
最初にいただいたお仕事はゴルフ番組の翻訳でした。 翻訳の専門学校を出たてで申し送りの書き方すら知らなかった状態でしたので、 担当の方には本当にご迷惑をかけてしまったと思います。 全力でぶつかったつもりでしたが、今読み返してみると なかなか酷い出来で 自分の不甲斐なさに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(2)最近翻訳した作品はどういったジャンルですか?
短編アニメです。 子供向けの作品ということで、使用できる漢字や言い回しの制限があり ドラマやドキュメンタリーといった他のジャンルとは違った難しさがありました。
(3)字幕翻訳コンクール優秀賞受賞前と後では何が変わりましたか?
大げさな表現ではなく、本当に人生が大きく変わったと思います。 現在は以前の職を離れ、フリーの翻訳者として生活しております。 専門学校生時代は講師の方々に業界の厳しさを教えていただいていたので、 まさか自分が卒業後、翻訳業に携われるとは夢にも思っていませんでした。 とは申しましても、まだまだ新人の身であり、 翻訳のスピード、日本語の表現など 自身への課題が山積みです。 初心を忘れず、さらなる精進が必要なことを痛感しております。
(4)今回字幕翻訳コンクールに参加の人へ応援のメッセージをお願いします。
私が次回コンクールに参加される方へメッセージを送ることができる立場ではないことは、 重々承知しておりますが、一言申し上げるとすれば、 落ち着いて丁寧に英文の伝えたいことを解釈すれば必ずいい表現が生まれてくるということです。 (受け売りですが) 陰ながら、皆様の健闘をお祈りしております。