【最新アメリカ映画・テレビ事情】第十ニ回
[2008-03-05]
「フロリダ エヴァーグレイズ国立公園でワニとラブラブ」
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プロフィール:
こんにちは! フロリダ在住の映像翻訳者、荒木小織と申します。
5年前にアメリカ人の夫と結婚し、移住しました。現在も日本の制作会社と仕事を続けています。
これからしばらくこちらのサイトに、アメリカの最新映画・テレビ事情をお届けしていくことなりました。
翻訳者として、業界全体の動向なども時々交えながら、皆さんに情報をお伝えできれば、と思います。
是非読んでくださいね!
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こんにちは! 今月もアメリカから最新のエンタメニュースを送ります。
そろそろ春の気配も少しずつ感じられる3月ですね。そして全米脚本家協会のストも終わり、アカデミー賞も無事開催されました!久しぶりに華やか でしたねぇ~。
作品賞はコーエン兄弟の「ノーカントリー」となりましたが、同作で助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムのスピーチがおかしかったです ね。「オレ史上、最悪の髪型をさせられて…」って。確かにそうですけど《笑》。 授賞式の服装では芸能ニュース番組で「男性ベストドレッサー」とも言われて てカッコよかったですが、確かに映画のあのマッシュルーム系髪型は…、ププッ《笑》。日本でも公開はもうすぐ、髪型もお楽しみに《笑》。
(ちなみにレッド カーペットでの私のお気に入りは、ヘレン・ミレンの真っ赤なドレスでした。ヘレン・ミレンはオバチャンだけど、カッコイイ! アメリカ芸能ニュース系の一 押しは、同じ赤でも、若さで輝かんばかりのアン・ハサウェイのドレスでした。)
最近こちらで公開されたのは、イギリス王ヘンリー8世の正妻と愛人、アン・ブーリンとメアリー・ブーリンを描いた"The Other Boleyn Girl"。なんとナタリー・ポートマンがアン、ス カーレット・ヨハンソンがメアリーというゴージャスさ! 世界史で習いましたよねえ、アン・ブーリン。実物もあんな美人姉妹だったら、歴史の知識ももうちょっと頭に入ったでしょうに《笑》。
ただし映画の出来的には、「ん~~~、so-so かな」 ぐらいらしいです。うーむ。ゴージャスな昼メロって趣になっちゃってるようですね。そしてナタリー・ポートマンのイギリス訛りもイマイチ。とはいえ、史実を元に、ですから(どこまで忠実かは分かりませんが。)、美しいものを見つつ歴史のお勉強、にはよさそうです《笑》。
イギリスではロイヤル・プレミアが開かれたそうですが、ナタリー・ポートマンがインタビューで語っていたところによると、事前に注意書きが送られ てくるそうです。
日本の皇室の園遊会に芸能人が呼ばれたときなんかもそうかもしれませんけど、「質問されたら答えること、自分から話しかけてはいけませ ん」とか「呼びかけは Sir と Ma'am を使うこと。Ma'am は spam と韻を踏む発音です。」とかズラズラあるらしいです。(でも sir 程度でいいのね、"Your Highness"とか言わなくていいのね。いちいち「spamと韻を踏む」とか書いて あるのは、微妙に違う発音もあるかららしいけど、そこまで細かく指定するんだ~、とちょっとおかしい《笑》。)
そして王族の方々の登場時にはファンファー レが高らかに鳴り響いたりするそうで、アメリカ人のポートマンは「ああいうことに税金が使われると思うとちょっと…」と言ってました。
「デスパレートな妻 たち」のテリー・ハッチャーも、1~2年前にイギリスでロイヤル・プレミア系のこと?があったらしいですけど(その辺、記憶があいまい《笑》)、「あの人達って本気でああいう儀式張ったことするのね。私なんかブッシュ大統領に会っても『あら~、こんにちわ~!』って肩叩いちゃったりするけど、そうはいかな いみたい。」みたいなことを言ってました。
日本人は皇室があるからそういう儀式張った話にも驚かないけど、アメリカ人には本当に不思議みたい。「なるほど ね~」と思いました。
それでは今月はこの辺で! ではまた!