【最新アメリカ映画・テレビ事情】第十回
[2008-01-17]
「フロリダ エヴァーグレイズ国立公園でワニとラブラブ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
プロフィール:
こんにちは! フロリダ在住の映像翻訳者、荒木小織と申します。
5年前にアメリカ人の夫と結婚し、移住しました。現在も日本の制作会社と仕事を続けています。
これからしばらくこちらのサイトに、アメリカの最新映画・テレビ事情をお届けしていくことなりました。
翻訳者として、業界全体の動向なども時々交えながら、皆さんに情報をお伝えできれば、と思います。
是非読んでくださいね!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みなさん、今年もよろしくお願いします!
昨年に引き続き、今年もアメリカから最新のエンタメ情報をお届けします!
先月お知らせした全米脚本家協会のストが終わりそうになく、3か月目に突入しています。そろそろヤバくなってきましたよぉ~。
まずは1月13日のゴールデングローブ賞。脚本家たちは参加・協力を拒否してます。そして俳優たちも脚本家協会に協力して参加しない人が多いのでは?と心配されてます。レッドカーペットに華やかなスターの姿がなくなるの?? それは寂しいぞー。キー局のドラマもそろそろ再放送が増えてきてますが、3月頃からは関連ケーブル局の番組を流すことにしたり、と対応に追われているよう。日本の放送局や日本語版制作会社も、ストの行方をかなり気にしてるようです。
あと最近ビックリした話題は、ブリトニー・スピアーズが警察まで呼ばれる騒ぎを起こし、精神鑑定のため病院に収容されたこと!…そこまでイッちゃったか、と呆れるばかりです。(ま、精神鑑定って言っても本格的なものでなく念のための措置ってことで、一応一晩ぐらいで解放されたようですが。)
1か月ほど前、ブリトニーが裁判所への出頭命令を何回か無視したせいで、子供の養育権が一時的に元夫・ケヴィン・フェダーラインに移ってたんですが、まずそれがビックリ。養育権って余程のことがない限り母親に有利なものなのに!
しかも、元夫ケヴィン・フェダーラインはヒップホップ系のシンガーなんですけど(元はブリちゃんのバックダンサー。)、ブリトニーより遙かに稼ぎが少なくて「負け犬loser」呼ばわりされている人。その夫に養育権が移るなんて!(でも"loser"とは言え、年収は5千万円ぐらいらしい!)
で、養育権が移っちゃって、ブリトニーは数時間の面会権しかなかったのに、ケヴィンの使いの人が迎えに来たとき子供を引き渡さず、バスルームに立てこもったらしいです。
それで警察が呼ばれた、と。どうも泥酔してたようです…。子供かわいさなのは分かるけどねぇ…。
実はブリトニーの妹もタレント業をしていて、ニッケルオデオンという子供向けチャンネルの人気番組に出てました。16歳。その子が妊娠しちゃいました! そしてブリトニーのお母さんは、娘2人がショービズ界で成功していたので「娘を上手く育てる方法」みたいな本まで出しちゃってたらしいです…。
イタイ…。そんな本出してる間に、娘の相談に乗ってやれよ~。誰か、ビンタの一発でもして、ブリトニーを正気に戻してやる人はいないのかぁ~!(でもアメリカでビンタすると、親子でも虐待もしくは暴行で逮捕されるけど。)ブリトニーの息子2人っていうのが1歳と2歳ぐらいなんだけど、もう本当に可愛いの! ほっぺたプクプクだし! あの2人が何とかまともに育つことを切に祈っております…。
最後に1つ映画情報を。12月に公開された話題のインディペンデント系作品「Juno(ジュノー)」をご紹介します。
今年の「リトル・ミス・サンシャイン」とも言われてます。ちょっと前まで「単館上映」系だったけど、評判がよくて今はそこらじゅうで上映中。
ジュノーというのは16歳の女の子の名前で、彼女は頭はいいけどちょっと変わり者の高校生。(演じるのは「X-MENファイナル・ディシジョン」にもシャドウキャット役で出ていたエレン・ペイジ。)彼女がたった1度のセックスから妊娠してしまい、子供を養子に出す決心をするものの…。
10代の妊娠、中絶、アメリカの離婚事情、養子を受ける側のエリート夫婦(ジェニファー・ガーナーが奥さん役)などのお話を絡め、独特のユーモア感覚のコメディ仕立てでありつつも深く人生を考えさせられる、という作品で、かなりの評価を得ています。
日本公開は今のところまだ未定みたいですが必ず公開されると思うので、皆さんも是非お楽しみに!
それでは今回はこの辺で!