【最新アメリカ映画・テレビ事情】第八回
[2007-11-05]
「フロリダ エヴァーグレイズ国立公園でワニとラブラブ」
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プロフィール:
こんにちは! フロリダ在住の映像翻訳者、荒木小織と申します。
5年前にアメリカ人の夫と結婚し、移住しました。現在も日本の制作会社と仕事を続けています。
これからしばらくこちらのサイトに、アメリカの最新映画・テレビ事情をお届けしていくことなりました。
翻訳者として、業界全体の動向なども時々交えながら、皆さんに情報をお伝えできれば、と思います。
是非読んでくださいね!
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こんにちは! 今月もアメリカから最新エンタメ情報を送ります。
日本では「芸術の秋」もすっかり深まっている頃かと思いますが、こちらアメリカでもそろそろヘビーな大作が色々公開され始めてます。
今話題となっているのは11/2公開の「アメリカン・ギャングスター」。(日本では1月公開。)監督リドリー・スコット、主演がラッセル・クロウとデンゼル・ワシントン! それだけで既に超豪華! 監督と主演2人で、制作費の半分ぐらい持ってっちゃうんじゃないの?と思うような大物使い《笑》。
タイトルと面子からも分かるように、もう男臭さ満載です。「実話に基づいています」系の映画で、デンゼルが70年代のマンハッタンで暗躍した黒人ドラッグ王を演じ、ラッセル・クロウは一匹狼の刑事役。その2人が激突するわけですよ。イヤでも期待が高まります。
…だけど私の超下らない「余計なお世話」的心配は、ラッセルはニューヨーカー演じるわけだけどニューヨーク訛りで喋るのかしら?という点。オーストラリア人の彼は、既に幾つもアメリカ人役やっていてアメリカ訛りはほぼマスターしてるんだろうけど。「ビューティフル・マインド」なんかでも、日本人の(私の)耳には気にならなかったし。皆さんは、気づきました? 分かる人にはモロな訛り? ネイティヴじゃない私は、見始めるとついストーリーに没頭して発音なんか気づかないしなあ。
訛りと言えば、「ブリジット・ジョーンズの日記」辺りのレニー・ゼルウィガーのイギリス英語は、日本人の私などには「すごいイギリスぶり~!」とそれだけで笑えたものですが、イギリス人的にはどうだったんでしょうね。
レニーについては「コールドマウンテン」での南部訛りもうまくて、「つくづく演技派だ~」と感心してましたが。半関西人の私は、日本のドラマで変な関西弁とか喋られると、どんなにいいドラマでもそれだけでドン引き状態ですが、超シリアスな「アメリカン・ギャングスター」で、ラッセルの喋りにニューヨーカーはちょっとひいちゃわないのか?! …ってそんな「余計なお世話」な心配は全然無用《笑》な、ヒット間違いなしの大作です。興行記録もオスカーレースも大いに期待できそう。冒頭、私はきっと訛りを気にしちゃうでしょうが、あとはストーリーにぐいぐい引き込まれることでしょう。
最後に、秋のテレビ新シリーズの話題を。ある年代以上の人には懐かしい《笑》「地上最強の美女 バイオニック・ジェミー」のリメイク版がNBCで始まってます。70年代に大ヒットした作品ですね。まだまだ不振が続き気味のNBCですが、今回のリメーク版がそこそこのヒットに!
「そんな古いドラマ、見たことも聞いたこともない」という若人のあなた!《笑》 そこのあなたのために一応簡単にストーリーを説明しておきますと、主人公ジェミー・ソマーズ(ミシェル・ライアン)が不慮の事故に遭い、バイオニック手術を受けて、要するにサイボーグ状態の体になり悪と戦う、というシリーズです。オリジナルよりちょっとダークでシリアスな雰囲気。更に今のCG技術も駆使している様子。オリジナルのジェミー役リンゼイ・ワグナーが、いつかゲストで出たりしないかなあ。リンゼイ・ワグナーは実はこっちでは今、某ベッド会社のイメージ・キャラとしてCMに出てたりして、ちょっと寂しいんですけどね…。でも年を取ってシワは増えても《笑》、クールな美貌は相変わらずですよ。とにかく新ジェミー、今後の展開が期待されます!
では今回はこの辺で! 次回をお楽しみに!